about Denmark

 

ヨーロッパ北部のスカンジナビアに位置し、北はノルウェー、南はドイツと国境を接するデンマーク。北海に小さく突き出した半島と、407から成る小さな島々がその国土です。 

面積は約4.3万平方キロメートルと、九州とほぼ同じ。人口は兵庫県と同等の581万人と、日本から臨むデンマークはとても小さく目に映ります。 

そこには、豊かに広がる自然の中に、人々の祈りの場や古城といった歴史ある建造物が点在し、都市には古い街並みの中には洗練されたデザインの近代建築が見られます。

森、湖、湿地、海岸、海・・・ 平坦な大地を覆う広大な自然は常に人々の身近にあり、その暮らしからは数々の妖精たちも息づく民話やおとぎ話が紡がれました。人々は、土地に根ざした環境と文化を大切にしながら、日々を慈しみ、愉しむ「HYGGE(ヒュッゲ)」のスピリットと共に暮らしています。 

 

 

HYGGEに生きる 

 3年連続で「世界一幸福度の高い国民」に選ばれているデンマークの人々の中には、「HYGGE(ヒュッゲ)」の精神が流れています。

これは、「くつろぎのある居心地の良さ」のようなものを表す現地の言葉。明確な定義はなく、捉え方もおおらかです。仲間と交わす温かいお茶、安心の中で囲む食卓、穏やかな灯のもと一人リラックスして過ごす夜-ー。

HYGGEの過ごし方は人それぞれ。心身が深いくつろぎと安らぎの中にあることがすべてです 

 

生活の質を個人が高めていく社会 

デンマークの人々にとって「働くこと」は暮らしの一部。

暮らしや人生をつくる要素は、人によって優先順位や配分が異なります。それぞれが、自らの指向や体質、特徴に応じて選択しながら、無理のない関係性の上に全体の調和が取れるよう、様々な制度や社会的サポートが整えられています。フレックスタイム制や男女平等の育児休暇制度、保育施設の充実はその一例です。

こうした社会の仕組みが、人々の「自ら生活の質を高めていこう」とする意識を育み、高い生活水準が維持されているとも言われています。